雪の島
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勝本町の浦海海岸にある小さな岩です。江戸時代末に壱岐を治めていた藩主によって編纂の指示が出された「壱岐名勝図誌」の中で、壱岐の島の名の由来にもなった伝わると記載があります。
万葉集に『恋しくは なとか問なん 雪の島 岩ほにさける なてしこの花』[宗祇順国方角抄]と詠まれたことや、焼酎の「雪洲」に名前が使われていること、そして地理的にも玄武岩が敷き詰められた海岸に突如として噴き出した流紋岩で、海底火山活動の面白さを感じさせてくれます。
昔、この岩が白っぽく見えると晴れ、黒っぽく見えると雨と天気予報に使っていたという、不思議な岩でもあります。