【瀬戸内リトリート 青凪】愛媛を、世界の目的地へ。開業10年の節目に誕生したオリジナル日本酒「TEN BLUE」

更新日:2025 - 12 - 03

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地域の作り手と紡ぐ、10周年の一本へ

2025年12月、瀬戸内リトリート 青凪は開業10周年を迎えました。
この節目に、「地域の作り手とともに、青凪らしい特別なプロダクトを生み出せないか」——スタッフ間で意見を重ねる中で、オリジナルの日本酒を作るという構想にたどり着きました。

その背景にあったのが、2025年7月に開催した宿泊型特別体験イベント「DISCOVER EHIME 2025」での経験です。

道後で唯一の酒蔵である水口酒造株式会社の代表・水口皓介氏をゲストに迎え、特別ペアリングディナーを開催。水口氏が酒造りへの情熱を語り、ゲストが耳を傾ける。その場には、自然と一体感が生まれていました。「造る情熱と飲む情熱が交差する場所、それがホテルである」その実感が、プロジェクトの出発点となりました。

「10周年の節目にオリジナルの日本酒を作りたい」その想いを持って、ソムリエ今津から同年代でチャレンジを続ける水口氏へ、オファーを持ちかけました。水口氏は二つ返事で快諾、オリジナルの日本酒をつくるプロジェクトが動き出しました。

130年続く老舗蔵元と瀬戸内リトリート 青凪の初めての挑戦

水口酒造は、1895年(明治28年)創業、道後温泉本館とともに歩み続けてきた唯一の造り酒屋。歴史ある水口酒造にとっても、このようなオファーは創業以来初めての試みでした。

どんな味を目指すか、価格帯をどうするか、品質をどこに置くか——青凪チームの熱意に真正面から向き合ってくれた蔵人たちとの対話の中で、10周年の青凪を体現する一本の輪郭が少しずつ整っていきました。

愛媛の恵みと青凪チームの感性が宿る一本

こうして誕生したのが、10周年限定オリジナル日本酒「TEN BLUE」。

使用したのは、愛媛で誕生したデルフィニウムの一種「さくらひめ」の花から抽出した酵母。華やかな香りと果実のようなジューシーさが広がる「仁喜多津 純米吟醸酒 さくらひめ酵母」の中汲みのみを使用して仕立てています。原料米には、愛媛初の酒米「しずく媛」を用い、やさしい香りと純米酒としての旨みを両立。仕込み水にも道後の地下水を用いた、まさに愛媛づくしの日本酒です。

ラベルデザインを手がけたのは、普段からイラストを趣味とし、入社2年目でゲストサービスを担当する栗田。ボトル形状からラベルの仕様まで、スタッフ全員のアンケートをもとに決定し、青凪チームの感性を映し出したデザインが完成しました。

ラベルに描かれているのは、青凪の駐車場から見える「THE AONAGI スイート」の一角。旅の目的地へ到着し、建物を見上げたときの高揚感や、帰路につく直前の余韻を、ボトルを手に取るたびに想い出してほしいという願いを込めています。線や面によるミニマルな表現を用いることで、瀬戸内の自然光と建築空間が生み出す、陰影豊かな世界観を描くとともに、日本酒のフレッシュな味わいを象徴する、青を基調としたまっすぐなラベルデザインは、次の10年を見据えた想いを体現しています。

「TEN BLUE」は限定96本。現在、ホテル内でのペアリングコースや単品でも提供しており、青凪の食体験を彩る一本として多くのゲストに楽しんでいただいています。お客様からは、「華やかで濃密な香り」「なめらかでとろけるような口当たり」「濃醇な旨みなのに余韻は軽やか」と好評を博しています。

愛媛を、世界の目的地へ

今回のコラボレーションは、水口酒造にとっても、創業以来初めての挑戦。双方にとっての「初めて」が重なることで、単なる記念品づくりを超えた協業となりました。

「愛媛を、世界の目的地へ」——この想いのもと、青凪はこれからも地域の作り手とともに歩み続けます。