「五島リトリート ray by 温故知新」2023年度グッドデザイン賞を受賞
■受賞施設概要
「五島リトリート ray by 温故知新」は、五島のシンボル「鬼岳」の噴火により形成されたとされる溶岩海岸を見下ろす高台に位置しています。内装設計とデザインを手掛けた橋本夕紀夫氏がテーマに掲げたのは「The view」。どこまでも続く美しい海景、身体を包み込む海風。鐙瀬ならではのダイナミックで雄大な自然が主役となるようなデザインが、館内にちりばめられています。
■デザインのポイント
1. 組積造建築をイメージさせる厚みある壁柱やアーチ窓、壁面のレリーフ等のアイコニックなディテール
2. 特殊加工のアルミパネルを使い、外の景色をぼんやりと映り込ませ水平線や外の景色をロビー内に映し込んだ
3. 全室海に面した客室は7.4mのワイドスパンとフルハイトサッシを採用、テラスには露天風呂を配した
■審査委員による評価コメント
地域活性化のシンボルとして計画されたこのホテルは、地域創生のみならず、国立公園のワイズユースとして日本の新たなリゾートを定義している。 設計者は、溶岩に波が打ち付ける鐙瀬海岸の上に、海から見上げた時には島の稜線を決して乱さない配置でそっと建物を置いた。 一方で、ゲストのアライバルエクスペリエンスは劇的で、多くのWAOファクターに彩られている。 過剰な飾りを排除し、シンプルにアーティスティックな自然に向き合う客室は潔く、真の大人のリゾートとして美しいデザインである。
■受賞企業
双日五島開発株式会社 / 株式会社温故知新 / 可児アトリエ / 株式会社アーキヴィジョン広谷スタジオ / 有限会社橋本夕紀夫デザインスタジオ / 大成建設株式会社 / 株式会社artless
■2023 グッドデザイン賞 受賞ギャラリー「五島リトリート ray by 温故知新」ページ
https://www.g-mark.org/gallery/winners/14906
- グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の「総合的なデザイン評価・推奨のしくみ」です。60年以上にわたり「Gマーク」とともに広く親しまれながら、 デザインによって、暮らしや社会をよりよくしていくための活動をしています。
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