中国・張家界グローバル観光業イノベーションウィーク 登壇レポート
更新日:2025 - 10 - 02
「古い建築」が語り継ぐ「新たな物語」
2025年9月26日~28日にて、中国・湖南省の張家界(ちょうかかい)で開催された「2025張家界グローバル観光業イノベーションウィーク(2025张家界全球旅游业创新周)」にて、弊社代表の松山知樹が登壇し、「古い建築も、新たな物語を語り得る(旧建筑,也可以说出新故事)」と題した講演を行いました。
本カンファレンスのテーマは「長期主義」——短期的な業績を追うのではなく、持続可能な価値創造と長期的な成長を目指す経営哲学です。アジアの観光・宿泊業界を代表する企業のトップが一堂に会し、過当競争に陥りがちな現代の観光業界において、いかに本質的な価値を追求し続けるかが議論されました。
弊社の実践する「長期主義」
講演では、弊社が2011年の創業以来、地域社会の繁栄と持続可能な発展に尽力してきた歩みを紹介しました。既存宿泊施設の事業継承や、目的地そのものとなり得る「デスティネーションホテル」の運営に特化し、サービスや価格での消耗戦(※中国語で「内巻」)に陥りがちな観光業界において、「長期主義」に基づくホテル経営の具体的事例をお伝えしました。
弊社が各地で手がける「瀬戸内リトリート青凪」「五島リトリート ray」「Cuvée J2 Hôtel Osaka」などの施設や、富山県高岡市のプロジェクトなどの事例を通して、地域の歴史と文化を掘り起こし、新たな物語を紡いでいく取り組みをご紹介。さらに、小規模運営による心のこもったサービス、マニュアルではなく使命感を共有する価値観教育、そしてホテルを地域文化を次代へ伝える「媒体」として捉える経営哲学についてもお話ししました。AI時代だからこそ、時代を超越した価値を
講演は、AI時代であればこそ代替の利かない「本物の文化」と「温かな人的サービス」という時代を超えた価値に光を当て、地域と共に持続的に成長していくという、力強い希望と確信に満ちた言葉で締めくくられました。
この「長期主義」に基づく弊社のホテル経営モデルは、グローバルな観光業のあり方に新たな示唆を与えるものとして、聴衆から深い共感を得ました。