愛媛県内の酒蔵とシェフ達が集結した1日限定日本酒イベント 「Discover Ehime Sake at 瀬戸内リトリート青凪」 4月2日(日)開催

「瀬戸内リトリート青凪 by 温故知新」では、2023年4月2日(日)に地元の酒蔵とシェフ達が集結するイベント「Discover Ehime Sake at 瀬戸内リトリート青凪」を開催いたします。

当日は、生産量が少ない貴重な愛媛の地酒を複数を楽しめるほか、地元のシェフ達がイベントのために用意したオリジナルおつまみをお召し上がりいただけます。14時開始/18時30分開始の2部制となっており、1名様12,000円(税込、飲食代、松山市駅からホテルまでの往復移動費込)でご参加いただけます。

■イベント主旨

柑橘で有名な愛媛県ですが、実は36もの酒蔵が点在する地酒の隠れ郷とも言われています。

しかし、ほとんどの酒蔵は小規模の家族経営で、他県と比べると知名度は高くありません。また県内飲食店や宿泊施設においても、愛媛の日本酒は品揃えが不十分であることが多く、愛媛県内においても消費量が少ないのが現状です。

本イベントは全国新酒鑑評会で入賞するなど高い評価を受ける愛媛の日本酒と、全国の日本酒ファンを繋ぐきっかけになることを目的とし開催いたします。また「Discover Ehime Sake」では本イベントに留まらず“愛媛の日本酒発信基地”となるべく、今後定期的にイベントを計画してまいります。

■イベント概要

【日時】
2023年4月2日(日)2部制(完全入替) 各回先着60名様限定
第一部     : 14:00~17:00(13:30松山市駅出発)
第二部     : 18:30~21:30(17:40松山市駅出発)
参加費     : 1名様12,000円
(税込、飲食代、松山市駅からホテルまでの往復移動費込)
イベントお申込み: https://firstdiscoverehimesake.peatix.com/

【場所】

瀬戸内リトリート青凪 by 温故知新
所在地:愛媛県松山市柳谷町794-1
TEL  :089-977-9500(代表)

【内容】

● 愛媛県地酒ブース

各蔵が自慢の日本酒を複数種類持ち寄り、お好きなだけテイスティングができます。当日はテイスティング用としてイベントオリジナルのお猪口をプレゼントいたします。

・酒六酒造 https://sakaroku-syuzo.co.jp/ 「京ひな」
・養老酒造 https://yoroshuzo.jp/ 「風の里」
・株式会社八木酒造部 https://www.yamatan.jp/ 「山丹正宗」
・桜うづまき酒造 https://sakurauzumaki.com/ 「桜うづまき」
・株式会社元見屋酒店 http://www.motomiya.jp/index.html 「開明」
・梅錦山川株式会社 https://www.umenishiki.com/ 「梅錦」
・石鎚酒造株式会社 https://www.ishizuchi.co.jp/ 「石鎚」
・中城本家酒造合名会社 「城川郷」 他

● おつまみブース

地元のシェフが腕を振るうオリジナルおつまみをご用意。和食に限らず洋食と日本酒のマリアージュをお楽しみいただけます。

第一部:Mario & Raffaella(イタリアン/フレンチ) 福岡シェフ
https://marioandraffaella.jp/

第二部:UHURU(フレンチ) 帽子シェフ

※瀬戸内リトリート青凪 和食は、第一部/第二部共通でお召し上がりいただけます。

● 特別トークセッション

酵母開発に携わる 宮岡 俊輔氏 × 瀬戸内リトリート青凪 ソムリエ今津

<宮岡 俊輔 先生 紹介>
愛媛県産業技術研究所 食品産業技術センター 主任技師
愛媛酵母EK-1や今年3月に一斉発売となる「愛媛さくらひめ酵母」の開発に携わる。
https://www.ehime-syuzou.com/sakurahime/

<今津 一里 紹介>
東京のホテルフレンチ、ビストロなどで10年勤務し2018年より現職。型に嵌らないチョイスで、あらゆる料理とペアリングを得意とする。2020年 ソムリエ・エクセレンス認定取得。

● SPAブース

ホテル内SPA「ALL THAT SPA SETOUCHI」のセラピストによるハンドマッサージを体験いただけます。

● 地酒アンテナショップ「蔵元屋」にて無料試飲

14時開始回  :ホテルでのイベント終了後、蔵元屋にて試飲
18時30分開始回:蔵元屋にて試飲後、ホテル到着

<共催>株式会社横田酒店 http://www.yokota-sake.com/

※法令により20歳未満のお客さまへのアルコールの提供はお断りいたします。
※定員に達し次第、ご予約を締め切らせていただきます。
※当日の状況により予告なくイベント内容を変更する場合がございます。予めご了承ください

愛媛県内の酒蔵とシェフ達が集結した1日限定日本酒イベント 「Discover Ehime Sake at 瀬戸内リトリート青凪」 4月2日(日)開催2023-03-09T20:56:59+09:00

壱岐リトリート海里村上<期間限定> “幻”の赤ウニ尽くし会席付宿泊プラン 3月1日(水)販売開始

壱岐リトリート海里村上 by 温故知新では、3月1日(水)より期間限定の赤ウニを存分に楽しめる「幻の赤ウニ尽くし会席」をご提供する宿泊プランを販売いたしました。宿泊可能期間は6月1日(木)~9月30日(土)までの4か月間限定です。天然黒鮑にウニをのせた宿の名物料理「海里焼き」も含めた贅沢な会席を、良質な温泉とともにご堪能ください。

■夏季限定の“幻”の赤ウニ

手付かずの自然が魅力的な長崎県壱岐は美味しい食材の宝庫。
全国随一の「ウニ名産地」とされ、その中でも一定の時期しか獲れない“幻”と称されるのが赤ウニ。壱岐リトリート海里村上 by 温故知新では、6月から9月までの4ヶ月間限定で、この”幻”と称される赤ウニを提供しております。壱岐では主に定番の「ムラサキウニ」と「ガセウニ」そして“幻”と称される「赤ウニ」の3種類が水揚げされており、ウニの禁漁期間が明けると県外から多くの人が新鮮なウニを求めて壱岐を訪れます。
赤ウニは少しでも傷をつけてしまうと自らの棘を外して死んでしまうほどのデリケートな生き物。繊細で希少な赤ウニは獲りたてを味わって欲しいという想いから、獲ったその日のうちに手作業で丁寧に1つ1つ殻から取り出されています。生息エリアが限られており、漁期も漁獲量も少なく、漁の難易度も高い赤ウニを天然で味わうことの希少価値の高さが“幻”と言われる所以です。
新鮮な赤ウニは、ひと口食べると広がるコク深くクリーミーな舌触りと濃厚な旨味が特徴。他のウニと比べて雑味が少ない上に甘みが強く、ウニ本来の味をより楽しむことができます。

■“幻”の赤ウニ尽くし会席と宿の名物料理「海里焼き」

希少価値の高い天然の赤ウニをふんだんに味わっていただける「幻の赤ウニ尽くし会席」では赤ウニを様々な調理法で贅沢にご提供。
刺身でご提供する殻付きウニ。まずは一口、醤油や塩を付けずにそのままでお召し上がりください。赤ウニが持つ本来の甘みや旨味をダイレクトに感じていただけます。ウニ1壺に入っているのはわずか5腹ほどですが、その1つ1つを取り出す手間は想像を越える大変さ。そんなウニを8壺分も使用していただくウニご飯はまさに贅沢の極み。
また、宿の名物料理「海里焼き」は、天然黒鮑にウニをのせて目の前で焼き上げる贅沢な料理で、こちらも期間限定の是非お召し上がりいただきたい逸品です。

<「幻の赤ウニ尽くし会席」付宿泊プラン 概要>

予約受付期間 : 2023年3月1日(水)~9月29日(金)
宿泊可能期間 : 2023年6月1日(木)~9月30日(土)
料金     : 60,900円~(1泊2食付き、2名1室利用時1名あたりの税込料金)
問い合わせ  : 0920-43-0770(代表)
宿泊プラン予約: https://reserve.489ban.net/client/kairi-iki/0/plan/id/97529/stay
公式サイト  : https://iki.by-onko-chishin.com/dining/

<「幻の赤ウニ尽くし会席」 おしながき一例>
前菜 :唐墨大根 烏賊ウニ がぜ味噌 トマト蜜漬け 玉子味噌漬け
小鉢 :呉豆腐とウニ
刺身 :剣先烏賊 アコヤ貝貝柱 ヨコワ鮪 殻付きウニ
箸休め:梅紫蘇大根
揚料理:ウニの真丈揚げ
焼料理:九絵の米麹焼き
温料理:壱岐牛と旬野菜の餡掛
鮑料理:海里村上名物 黒鮑とウニの海里焼き
ご飯物:生ウニご飯
汁物 :ウニと石蓴(アオサ)の潮汁
香物 :浅漬け
水物 :地物フルーツ

*当日の水揚げ状況により予告なく、一部のメニューを変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

壱岐リトリート海里村上<期間限定> “幻”の赤ウニ尽くし会席付宿泊プラン 3月1日(水)販売開始2023-03-02T01:31:04+09:00

箱根ラリック美術館併設「Hakone Emoa Terrace by 温故知新」 3月1日リニューアルオープン

株式会社温故知新は、2023年3月1日に、箱根ラリック美術館併設の複合施設「Hakone Emoa Terrace by 温故知新をリニューアルオープン。また、箱根ラリック美術館で2023年4月29日(土・祝)から11月26日(日)まで開催される常設企画展示「美しき時代(ベル・エポック)と異彩のジュエリー」とコラボレーションし、2種類の特別スイーツを提供します。

■美しき時代(ベル・エポック)に思いを馳せながら。食べるアートスイーツ、“Hommage to Lalique”

ベル・エポックとは、19世紀末から第一次世界大戦勃発までの約30年間、フランス・パリをはじめとする近代都市において、科学技術の進歩と経済発展を背景に文化が花開いた、華やかな時代をさします。誰も見たことのないものを作ろうと常に新しいものに目を向けていたラリックにとって、諸文化が入り混じり、奇抜で斬新な芸術を柔軟に受け入れる“ベル・エポック”は、創作意欲を刺激しアイデアを生み出す宝庫だったそう。伝統にとらわれず、珍しい素材を取り入れるなど、新しい表現に挑戦したラリックは、数々の異彩を放った独創的なジュエリーを生み出しました。

個性的で華やかな時代を思わせるジュエリーをモチーフに、パティシエが「食べるアートスイーツ」を考案。ラリックの作品を注意深く観察して出来上がったスイーツは、まるでお皿の上に作品が展示されているかのような精巧なつくりです。企画展実施中の期間、2種類の特別スイーツを施設内のOrient Express ティーサロンで提供します。

1 “流れる髪の女”に魅入られて ~Hommage to Woman with Flowing Hair~

ラリックが制作したチョーカーヘッド「流れる髪の女」を模したアートスイーツ。土台はサックリとしたサブレをチョココーティング、美しく流れる髪はモンブランで立体感をポイントに表現しました。作品ならではの「美」や「迫力」をできる範囲で転写しアレンジ。さまざまな素材使いや新しい表現に挑戦したラリックへのリスペクトが詰まったスイーツを、数量限定で提供します。

“流れる髪の女”に魅入られて ~Hommage to Woman with Flowing Hair~

【商品概要】

商品名 :“流れる髪の女”に魅入られて ~Hommage to Woman with Flowing Hair~
価格  :3,300円(税込)
販売場所:Orient Express(オリエント急行)ティーサロン
販売期間:企画展中、2023年4月29日(土・祝)から11月26日(日)までの土日祝
※当日現地予約のみ
※数量限定

2 季節のスイーツ メタモルフォーゼのクッキーを添えて

ラリックの作品 櫛 「メタモルフォーゼ」の繊細な形を、クッキーで表現しました。実物の象牙製の櫛に描かれたのは、アポロンの盲目的な恋から逃れるために、月桂樹に変身しようとする美しきニンフ、ダフネの姿。作品や物語を想像しながら、その時々の季節のスイーツとお楽しみください。

【商品概要】

商品名 :季節のスイーツ メタモルフォーゼのクッキーを添えて
価格  :2,200円(税込)
販売場所:Orient Express(オリエント急行)ティーサロン
企画展中、2023年4月29日(土・祝)から11月26日(日)までの毎日
※当日現地予約のみ

■レストラン・カフェ・ベーカリー・パティスリーを備えた複合施設「Hakone Emoa Terrace by 温故知新」(箱根 エモア・テラス by 温故知新)、3月1日リニューアルオープン

大きな窓の外に広がる緑豊かなテラス席が特徴的なカジュアルフレンチレストラン「Restaurant Emoa」では、選べるメインディッシュと、サラダ・デリ・スイーツをセミビュッフェスタイルで味わうランチセットをご用意。まるでアート作品のような「ジュエリースイーツビュッフェ」もお楽しみいただけます。その他、自家製パンやスイーツを販売するベーカリー・パティスリー「Emoa bakery/Emoa patisserie(エモア・ベーカリー/エモア・パティスリー)を新設。テイクアウトでのご利用も可能です。また、ラリックが内装を手がけたクラシカルなサロンカー「Orient Express(オリエント急行)」では、ゆったりとしたティータイムをお過ごしいただけます。

公式HP→ https://emoa.by-onko-chishin.com/

・カジュアルフレンチとセミビュッフェのレストラン
「Restaurant Emoa(レストラン・エモア)」
<営業時間>モーニング 9:00~11:00/ランチ 11:00~17:00(お食事L.O 16:00/ドリンクL.O 16:30)/カフェタイム 11:00~17:00(L.O 16:30)

・自家製パンと手作りスイーツのグローサリーショップ
「Emoa bakery/Emoa patisserie(エモア・ベーカリー/エモア・パティスリー)」
<営業時間>Emoa bakery 9:00~/Emoa patisserie 11:00~
※なくなり次第終了

・クラシカルな列車の中で味わうティータイム

「Orient Express(オリエント急行)」
<営業時間>11:00/13:00/15:00(40分制限)

■企画展・箱根ラリック美術館概要

名称  : 常設企画展示「美しき時代(ベル・エポック)と異彩のジュエリー」
会期  : 2023年4月29日(土・祝)~11月26日(日)
会場  : 箱根ラリック美術館 1階常設展示室ジュエリーコーナー
所在地 : 〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186番1
開館時間: 9:00~16:00(美術館入館は15:30まで)
入館料 : 大人 1,500円、大学生・高校生・シニア(65歳以上) 1,300円、
中学生・小学生 800円
休館日 : 毎月第3木曜日 ※8月は無休
※臨時休館の場合あり(最新情報は公式ホームページを確認)
TEL   : 0460-84-2255
URL   : https://www.lalique-museum.com/
※レストラン、ベーカリー、パティスリー、ミュージアム・ショップは入場無料。

■施設概要

施設名称  : Hakone Emoa Terrace by 温故知新
「Restaurant Emoa(レストラン・エモア)」
「Emoa bakery/Emoa patisserie
(エモア・ベーカリー/エモア・パティスリー)」
「Orient Express(オリエント急行)」
支配人   : 天野 純
所在地   : 〒250-0631
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186番1 箱根ラリック美術館併設
TEL     : 0460-84-2262
定休日   : 美術館休館日に準ずる(第3木曜日) ※8月は無休
アクセス  : 鉄道+バス…箱根登山鉄道「箱根湯本駅」より、
箱根登山バス「湖尻・桃源台」行きにて約30分
「仙石案内所前」下車すぐ
高速バス…小田急ハイウェイバス「新宿駅」より約120分
「箱根仙石案内所」下車すぐ
車…東名御殿場ICより乙女峠経由、仙石原まで約20分
駐車場   : 普通車70台/大型バス2台
予約について: 予約不可/団体様10名以上はお問合せ下さい
サイトURL  : https://emoa.by-onko-chishin.com/
Instagram  : https://www.instagram.com/okcs_hakone_emoterrace/
Twitter   : https://twitter.com/okcs_emoa

箱根ラリック美術館併設「Hakone Emoa Terrace by 温故知新」 3月1日リニューアルオープン2023-03-02T01:31:31+09:00

「KEIRIN HOTEL 10 by 温故知新」競輪の岩津裕介選手とスポンサーシップ契約を締結

「KEIRIN HOTEL 10 by 温故知新」は、競輪の岩津裕介選手と2023年3月26日~29日開催のG III 玉野競輪場開設72周年記念瀬戸の王子杯争奪戦から2023年12月までの間におけるスポンサーシップ契約を締結いたしました。

■契約の背景

岩津選手は岡山県出身で日本競輪選手会岡山支部所属。
通算44回の優勝を誇るベテランながら、ひたむきな姿勢で日々トレーニングに打ち込み気迫の溢れるレースを展開します。
岩津選手の高みを目指し努力を重ねる想いに共感し、お互いの更なる飛躍の誓いとして本契約を結ぶことに至りました。岩津選手の支援を通じて、スポーツで得られる経験や感動をKEIRIN HOTEL 10 by 温故知新を通して提供してまいります。

■岩津裕介選手プロフィール

生年月日 :1982年1月7日

身長・体重:169cm・83kg

出身地  :岡山県倉敷市

所属   :日本競輪選手会岡山支部

日本競輪学校第87期卒業。2002年8月9日に、武雄競輪場でデビューし、同日初勝利を挙げ、2016年の第59回オールスター競輪(松戸競技場)では、GI初優勝を飾っている。

 

選手のコメント

この度は、KEIRIN HOTEL 10様よりスポンサーのお話をいただきましたことを大変嬉しく思います。
皆様もご存じの競輪は日本国内だけのスポーツではなく、「KEIRIN」としてオリンピック種目にもなっており、子どもから大人まで世界中で愛されているスポーツでもあります。
また、私のホームバンクである玉野競輪場は宿泊施設を併設している日本初のスタジアム一体型の競輪場として新しく生まれ変わりました。私もこの話をいただいたときに心機一転、新しく生まれ変わろうと決意いたしました。
是非とも、この機会にKEIRIN HOTEL 10より新しく生まれ変わった岩津裕介をご覧いただき、応援していただけたらと思います。
これからもKEIRIN HOTEL 10様と共に魅力ある競輪を日本だけではなく世界に発信していきたいと思います。

「KEIRIN HOTEL 10 by 温故知新」競輪の岩津裕介選手とスポンサーシップ契約を締結2023-03-02T01:31:48+09:00

IKI’s GIN PROJECT.海里村上×壱岐の蔵酒造 #3【旅先案内人 vol.23】

観光客が激減する中、どうにかして「壱岐の良さを遠方の方にもお届けしたい」という強い思いではじまった「IKI’s GIN PROJECT.」
魅力的な食材の宝庫壱岐島のフードロス問題にも着目し、地元の酒蔵、農家、漁業も巻き込んだ一大プロジェクトの奮闘を連載でお届けします。

Made in 壱岐とは?

連載最後は、JA壱岐市の松嶋さん、アスパラガス農家の平野さん、壱岐の蔵酒造の石橋さんに聞いた壱岐の今後について。そしてそれぞれの考える「Made in 壱岐」についてお聞きしました。番外編では壱岐の蔵酒造の焼酎造りにお邪魔した様子をご紹介します。

意外と多い?壱岐のアスパラガス農家

壱岐島内にアスパラガス農家は今、70件ほどですかね?。最近は、若い人や新しい人が島にやってきたりもしています。」とアスパラガス農家になって11年の平野さんが教えてくれました。私は、その数字が多いのか少ないのかピンとこなかったのですが「壱岐の島の面積を考えると、70件のアスパラガス農家があるのは多いと思います。」と松嶋さん。確かに、壱岐の面積は138k㎡と山手線内側の面積の約2倍ほどの島です。その広さに70件もあるとは驚きました。平野さんは「多いと思います。アスパラガスは割と通年で収穫できるのですが、11月・12月・1月はアスパラガスだけではやっていけないので、ブロッコリーやカボチャ、落花生なども育てています。雇用の問題もあるので。家族農家さんであればその点は問題ないかもしれませんが。」壱岐は食料自給率の高さが特徴の島です。雇用の面だけでなく、食材の豊かさにおいてもこのような農家さんの努力によって、島が支えられていることを実感しました。

島内で賄う、循環型農業を目指す

農業において堆肥を島内で賄うことができるのは壱岐の強みだと、JA壱岐市の松嶋さんと、アスパラガス農家の平野さんが教えてくれました。「農業に必ず必要となってくる、堆肥ですが他の地域では堆肥が足りず入手に困っているところもあるようです。その点壱岐は、壱岐牛のおかげで堆肥が足りず困ることはほとんどありません。」


訪れた際、ちょうど堆肥をまいている最中でした

牛の堆肥でアスパラを育てて、アスパラの残りかすや米のわらとかを牛が食べてまた堆肥になる。壱岐の豊かな土壌と自然ですくすく育った壱岐牛がいるからこそ、栄養分がたくさん必要なアスパラがよく育つと言っても過言ではないですよね。「堆肥を探したことがないですね」と平野さん。


JA壱岐市の松嶋さん(左)とアスパラガス農家の平野さん(右)

今回、クラフトジン「KAGURA」の開発がきっかけとなり、ロスになってしまったアスパラガスの繊維を使った和紙も誕生しました。(海里村上×壱岐の蔵酒造 #2参照 )
現在ある農業の循環の中に、このようにフードロスの問題への取り組みで生まれた加工品が追加されてくことで、壱岐島内により良い循環を生み出す事ができると感じました。

新しいことに挑戦し続ける

壱岐の蔵酒造の石橋さんは、この「IKI’s GIN PROJECT.」の目的のひとつに壱岐の雇用を増やしたいという想いがあると教えてくれました。「壱岐島内で何か新しいことをしなければ、壱岐島内の人が皆、島外に出て行ってしまうと思うんですよね。島内の人口が減ってしまうと、ここでお酒を造ることもできなくなってしまうので。焼酎以外の部分でも新しい何か。例えば観光などもやっていかないと生き残っていけない部分があると思っています。」


「KAGURA」を両手に微笑む石橋さん

「今後については、クラフトジンは夏にブルーボトル、冬に今回のアスパラ和紙ラベルのボトルで年に2回ほど出していく予定です。もちろんボタニカルはその都度変わってくるので味わいは毎年少しずつ変わってくるかと思います。さらにこの2種類に加えて、プレミア的な商品を出すことも考えています。」すでに“幻のクラフトジン”である「KAGURA」のプレミア商品、今から期待してしまいます。「クラフトジン以外にも今後やりたいなと思っていることがあるのですが、まだまだ実現するかどうかの段階です…。さらに色々な農家さんを巻き込むことのできる商品の開発に向けて動いていきたいと考えています。」と石橋さん。

「IKI’s GIN PROJECT.」だけでなく、新商品の開発など精力的に次々と新しいことに挑戦していく石橋さんの姿は、きっと壱岐の皆さんにもさまざまな影響を与えているのではないでしょうか?
実際に、第2弾「KAGURA」の製造にあたり壱岐の蔵酒造の社員から、「ロスをコンセプトにしているのに廃棄される化粧箱をつけるのはコンセプトとズレているのではないか」と指摘があったそう。当初では考えられなかった、社内のクラフトジンへの姿勢が石橋さんの努力を物語っているように感じました。

Made in 壱岐

「焼酎造りにおいては、お米は基本壱岐産、麦はどうしても壱岐産では賄えない部分があります。でもやはり全て壱岐産のもので造ることができるのが理想。色々な農家さんから買って壱岐島内で回していくさまざまな仕掛けを作り、ゆくゆくは全て壱岐島内のもので造る『Made in 壱岐』を目指していきたいと思います。」と石橋さん。
JA壱岐市の松嶋さんとアスパラガス農家の平野さんは、「農業においては、今現在でも賄えている部分は多いと思いますが、やはり循環型農業を極めていき、より島内でいい循環を生む事が『Made in 壱岐』だと思います。ロスになってしまっているものの加工も含めて」

SDGsな活動や、フードロス問題の解決に向けて挑戦をする中で、壱岐に人を呼び込み島内を盛り上げる。今はまだ、全て島内のもので生産することは難しい現実はあるが、その上で全て壱岐産のもので生産する事ができる仕掛けを生み出したい。さまざまな角度から「Made in 壱岐」を目指して奮闘する皆さんの熱い想いに触れることができました。

壱岐神楽、大大神楽にて「KAGURA」が奉納


住吉神社

2022年12月20日に、住吉神社にて行われた大大神楽が奉納。「壱岐神楽」は、約700年の古い伝統と歴史をもつ神事芸能で、国指定重要無形文化財に指定されています。
壱岐の神社に奉職する神職にしか舞うことや音楽を演奏することが許されていない神聖なものとして知られ、大大神楽は壱岐神楽の中でも最も厳粛・丁重なもの一般的にはお米を奉納するものですが、形を変えてお酒やお餅を奉納する場合もあるそう。ジンも麦から造られており、五穀(米・麦・あわ・きび・豆)を奉納するという意味をもつため、2022年の大大神楽で「KAGURA」が奉納されたとのこと。

「KAGURA」という名前、「猿田彦命」(サルタヒコノミコト)・「八咫烏」(ヤタガラス)のボトルデザインに加えて、神社での奉納。「“神”と共にある、幻のクラフトジン」と言えるのではないでしょうか…?

壱岐の魅力を詰めこんだ「KAGURA」第2弾の発売はきたる3月。
ぜひ、ご期待ください。


住吉神社に奉納された「KAGURA」

番外編<壱岐の蔵酒造の焼酎造り:朝櫂き>

壱岐の蔵酒造の石橋さんに焼酎造りを一部見学させていただきました。

見学させていただいたのは、櫂入れ(かいいれ)という工程。
櫂入れとは、櫂棒でかき混ぜる操作のこと。 櫂入れにより醪の溶解と発酵作用との調和を図ります。


大寒波だったため、気温差で湯気が

かき混ぜるとぷつぷつという音と共に、近づいてみると、パン生地の発酵段階のような香りが漂います。個人的にはアルコール感というよりもパン生地みたいだな…。という印象を受けました。いい香り。


ぷつぷつと呼吸している様子

「この作業は非常に危険な作業なため、必ず数人で行うようにしています。この中に落ちてしまうと一酸化炭素中毒になってしまうので。」と石橋さん。


作業を見つめる石橋さん

普段、見ることのできない焼酎造りの工程を見学するという貴重な体験をさせていただきました。

「IKI’s GIN PROJECT.」

観光客が激減する中、どうにかして「壱岐の良さを遠方の方にもお届けしたい」という強い思いではじまった「IKI’s GIN PROJECT.」
魅力的な食材の宝庫壱岐島のフードロス問題にも着目し、一大プロジェクトの奮闘を、海里村上の貴島さん、壱岐の蔵酒造の石橋さん、JA壱岐市の松嶋さん、アスパラガス農家の平野さんのお話を聞き、連載でお届けしました。
今後の「IKI’s GIN PROJECT.」や新たな取り組みにもぜひ、ご期待ください。


「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」

IKI’s GIN PROJECT.海里村上×壱岐の蔵酒造 #3【旅先案内人 vol.23】2023-07-12T18:31:00+09:00

IKI’s GIN PROJECT.海里村上×壱岐の蔵酒造 #2【旅先案内人 vol.22】

観光客が激減する中、どうにかして「壱岐の良さを遠方の方にもお届けしたい」という強い思いではじまった「IKI’s GIN PROJECT.」
魅力的な食材の宝庫壱岐島のフードロス問題にも着目し、地元の酒蔵、農家、漁業も巻き込んだ一大プロジェクトの奮闘を連載でお届けします。

第1弾の反響を受けて

「壱岐島の味を全国に届けるクラウドファンディング」で目標金額に対し200%を達成し、その後の一般発売でも1か月で売り切れ、知る人ぞ知る“幻”のクラフトジンとなった壱岐リトリート 海里村上壱岐の蔵酒造の共同企画で完成した、第1弾の「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」(以下「KAGURA」)。

第1弾「KAGURA」の反響について、「いちごの香りがするような他にはないようなクラフトジンなので、『飲みやすいし美味しい、もう在庫はないんですか?』などの声をたくさんいただきましたし、初めてのクラフトジン造り、クラウドファンディングやさまざまなメディア露出の影響もあり多くの方に注目いただいたと感じています。何より、焼酎文化が根付いている壱岐の人がこんなにクラフトジンを飲むというイメージが無かったので僕自身、大変驚きました。」と語ってくれました。


壱岐の蔵酒造:石橋さん

もちろん多くのメディア露出により島外の方に認知され、壱岐の新たな取り組みとして取り上げられた。というのも事実としてありますが、“壱岐の蔵酒造が造るクラフトジンという新たな取り組み”が注目を集めたということは
「何か新しい取り組みをしていかなければならない、島全体をもっと盛り上げたい。」という強い想い。
島民の皆さんの中にあった想い描いていたイメージが、この企画を通して形になったことで、より一層注目を集め反響を呼んだのではないかと思います。

第2弾「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」3月発売


取材時は壱岐でも珍しいほどの大寒波でした

大きな反響を呼んだ第1弾「KAGURA」に続き、2023年3月に第2弾「KAGURA」の販売が決定。
第1弾とは違う、新たな魅力について教えていただきました。

柑橘と生姜の香るスパイシーな味わい

第1弾の「KAGURA」は、イチゴと壱岐焼酎の原料である米に由来したほんのりとした甘味が優しいフルーティーな味わいが特徴でしたが、「第2弾の「KAGURA」は、生姜と柑橘を使用したことで、飲み始めはフルーティーで柑橘のすっきりとした味わいですが、その後の鼻にぬける生姜のスパイシーさが特徴となっています。第1弾と比べるとすっきりとしてスパイシーな印象を受けるかと思います。」と教えてくれました。

SDGsに貢献、アスパラの繊維を使用したラベル

第1弾の「KAGURA」と大きく違う点は、ラベルのデザイン。「第1弾は壱岐の青い海をイメージしたブルーボトル、第2弾は透明のボトルにロスになってしまったアスパラガスの繊維を使用した和紙ラベルを巻きました。」


第1弾と第2弾「KAGURA」

アスパラガスは壱岐の名産品のひとつですが、出荷する際に長さを揃えるためにカットしてしまうため、捨てられてしまう部分が多いのだそう。どうして和紙にするアイデアが生まれたのかについて
「アフリカのザンビアというところと福井県の越前和紙の工場が、バナナの繊維を和紙にしているという話をたまたま耳にして、バナナでできるならアスパラガスでも和紙に出来るかもしれないと思い今回のラベル制作に至りました。」と石橋さんが教えてくれました。偶然の出会いから生まれたアスパラガスの和紙が第2弾の「KAGURA」を飾ってくれています。

島全体で、フードロス問題に向き合うきっかけ

第2弾のラベルにアスパラ和紙を使用しているとのことで、JA壱岐市の松嶋さん、ご紹介いただいたアスパラガス農家の平野さんからお話を伺いました。

まず、第1弾の「KAGURA」について、松嶋さんは、「飲みました。ただ、クラフトジンというもの自体に馴染みがないので味についてはうまく表現できないのが正直なところです。普段飲まないので…。第2弾も出るということなので、少しづつクラフトジンの味について知っていきたいと思っています。」と話してくれました。


JA壱岐の松嶋さん

壱岐のアスパラガスは、データとノウハウの蓄積、新技術の搭載によってさらに壱岐産アスパラガスの質と評価が向上し、2011年には日本農業大賞も受賞。旬は、春と夏。旬の時期のアスパラガスはとても柔らかく、松嶋さんによるとバター醤油で食べるのがオススメとのこと。一緒に取材をまわったスタッフも大きく頷いていました。東京にも出荷しているということなので、旬の時期に見つけた際にはぜひオススメの調理法で食べてみようと思います。


取材に伺った1月下旬はまだ顔を出していませんでした

そんな壱岐の名産である、アスパラガスの廃棄量は年間30トンにのぼるそう。「KAGURA」の第2弾は、ロスになってしまったアスパラを使用した和紙を作り、ラベルとして使用しているというお伝えすると「確かに、アスパラガスの繊維感を生かして和紙を造るというのはとてもいいアイデアだと思います。アスパラガスのロスの問題は私たちも深刻だと感じていて、さまざまな方法でロスを減らす方法を試してきました。しかし、どうしてもアスパラガス独特の青臭さだったり加工した時の色合いがあまり食欲をそそられなかったり・・・つまづいてしまうことが多く、なかなか難しいと感じている現状です。」と松嶋さん。


2月上旬に撮影していただいた、顔を出してきたアスパラガス

「壱岐の蔵酒造の石橋さんや海里村上さんの取り組みがもっと認知を広げて、きっかけとなり島全体でより一層フードロスの問題に取り組んでいけたらと思っています。」松嶋さんの言葉に、平野さんも頷きます。

島民への認知拡大を考える

「海里村上さんとの共同企画というイメージが、島内だと少し敷居が高く感じてしまい、なかなか「KAGURA」の購入まで踏み出せない方も多いかもしれません。さらにクラフトジンというあまり島民の皆さんに馴染みのないジャンルなので。」と話してくれたのは、壱岐でアスパラ農家を始めて11年の平野さん。クラフトジンというジャンルが、新しく興味を惹かれるのは確かだが焼酎に慣れ親しんできた島民の皆さんにとっては、手が出しづらいという現実もあるのかもしれません。


アスパラ農家の平野さん

「確かに、壱岐の蔵酒造の石橋さんの取り組みを知ってほしい、もっと島内の人に認知してほしいと思います。」と松嶋さん。島内にはこのプロジェクト自体を知らない人がまだまだたくさんいるとのこと。SNSで言えば、InstagramよりもFacebook、WEBよりも紙媒体。壱岐新聞に記載の情報はより多くの島民の元に届くそう。「例えばですが、自分で予約して一本買うのは敷居が高いけれど、行ったお店に「KAGURA」が置いてあり、飲み方の紹介などがあれば一杯グラスで飲んでみようかな。と思うかもしれません。」「お店によく貼ってあるPOPとかね」・・・


平野さんのビニールハウス

島民への認知を広げるためにどのようにすれば良いかを、さまざまな観点から議論するお二人の姿をそばで拝見し、IKI’s GIN PROJECTへの期待感と農協や農家さんの、島全体でフードロス問題を少しでも解決したいという強い想いを感じました。

今後について

次回、松嶋さんと平野さんから、壱岐の農業について。石橋さんから壱岐の蔵酒造の焼酎造り、今後の「KAGURA」や新しい取り組みについて。それぞれご紹介いたします。

IKI’s GIN PROJECT.海里村上×壱岐の蔵酒造 #2【旅先案内人 vol.22】2023-07-28T12:47:46+09:00

IKI’s GIN PROJECT.海里村上×壱岐の蔵酒造 #1【旅先案内人 vol.21】

観光客が激減する中、どうにかして「壱岐の良さを遠方の方にもお届けしたい」という強い思いではじまった「IKI’s GIN PROJECT.」
魅力的な食材の宝庫壱岐島のフードロス問題にも着目し、地元の酒蔵、農家、漁業も巻き込んだ一大プロジェクトの奮闘を連載でお届けします。

壱岐の良さを遠方にも届けたい。

福岡県博多港から高速船利用で1時間ちょっとで向かうことのできる九州の離島、壱岐。壱岐と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
豊かな自然、海、食材、焼酎、神社、歴史…。


コロナの影響を受け全国的に観光客が激減。観光産業が大打撃を受ける中、壱岐リトリート 海里村上が位置する長崎県の離島、数多くの魅力をもつ壱岐でも同じように観光客が激減しました。

観光客が激減する中、どうにかして「壱岐の良さを遠方の方にもお届けしたい」という強い思いで、地元の酒蔵、壱岐の蔵酒造株式会社×壱岐リトリート 海里村上の共同企画が始動。壱岐の蔵酒造の石橋さん、海里村上の貴島さんからお話を伺いました。

海里村上と壱岐の蔵酒造の共同企画【IKI’s GIN PROJECT】

【IKI’s GIN PROJECT:クラフトジンプロジェクト】
「壱岐の良さ、壱岐焼酎の良さ」を遠方に届けること。そして、SDGsな観点から島のフードロス問題にも着目。
焼酎が苦手な人でも飲みやすいという壱岐の蔵酒造の焼酎をスピリッツ、壱岐の豊富な食材たちの残念ながらロスとなってしまった食材を地元農家さんや農協などの協力を経てボタニカルとして有効活用。
これぞまさに「made in 壱岐」というクラフトジンを商品化する共同企画。


壱岐の蔵酒造


壱岐リトリート 海里村上

挑戦が生んだ「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」

プロジェクトがスタートしたのは、2020年の春ごろ。
なぜ、クラフトジンというジャンルに目をつけたのか。「壱岐って実は麦焼酎発祥の地なんです。僕も壱岐島にきて初めて知ったんですが、とても飲みやすくて香りもいいんです。でもなかなか若い人に届かないなと。そこで、ブームになっているクラフトジンを焼酎をベースに造れないかなと思ったんです」と海里村上の貴島さんが語ってくれました。
確かにここ数年でクラフトビール、クラフトジン 、クラフトコーラなどが流行しており多くの商品を目にする機会が増えたように感じます。

また、理由としてその「自由さ」が魅力だと教えてくれました。

「ジンは他のスピリッツと比べると割と自由に造ることができるんですよね。壱岐の蔵酒造の癖のない飲みやすい焼酎と相性がいいのはもちろんですが、クラフトジンはベースとなるお酒(ベーススピリッツ)に、ボタニカルを加えて蒸留することで香りづけしています。そのボタニカルに、ロスになってしまっている壱岐産の食材を使用すれば、いい商品になるのではないかと考えました。」

壱岐焼酎の良さを生かしながら、島のフードロスを減らす何かを考えた時、クラフトジンが流行していた。着目した理由にも納得です。

壱岐の蔵酒造の石橋さんは、「島の活性化を含め、何か新しいことに挑戦していかなければならないと感じていました。焼酎は、一部の農家など狭い範囲にしか貢献ができませんが、ジンにすることでボタニカルが必要となり、さまざまな農家さんを巻き込んだ企画にすることができる。当初は、『焼酎があるのになぜジンなのか?』となかなか社員の気持ちもついて来ず苦労もしましたが、2021年3月頃に行ったクラウドファンディングが成功したことで社員の士気も高まり、ジン造りに積極的に参加してくれるようになりました。」

IKI’s GIN PROJECTにより完成した、「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」(以下「KAGURA」)は「壱岐島の味を全国に届けるクラウドファンディング」で目標金額に対し200%を達成しています。その裏にある、石橋さんや貴島さんの苦労、その他社員、農家さん、農協などの想いがあっての商品完成、このクラウドファンディングの結果は必然であるかのように感じます。完成した第1弾の「KAGURA」はその後の一般発売でも1か月で売り切れ、知る人ぞ知る“幻”のクラフトジンとして、壱岐の蔵酒造と海里村上の企画は本格的に形となりました。

「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」の特徴

壱岐リトリート 海里村上の料理長とソムリエが監修したジンは体にスッと染み込む優しい味わい。ベースの壱岐焼酎に壱岐産のボタニカルを漬け込み、再び蒸留して造る、麦焼酎発祥の壱岐ならではの和食に合うクラフトジン。

「味の配合やボタニカルの選定は共同で行いました。漬け込んだボタニカルには、イチゴ、橙、麗紅、はるか、ゆず、はちみつ、アスパラ、モリンガ、木の芽、島の特産品である雲丹の殻、海里村上の温泉、ジュニパーベリー。まずは思いついたものはなんでも入れてみようと、試作を繰り返していく中でボタニカルは決定しました。」と教えてくれました。海里村上の温泉や雲丹の殻…。島の魅力や壱岐焼酎の魅力を肌で感じた貴島さんや、壱岐で育った石橋さん、料理長やソムリエの力が集結して生まれたアイデア力とその味を見極める力に脱帽です。


試飲会の様子

イチゴと壱岐焼酎の原料である米に由来したほんのり優しい甘味と、その他の素材によって生み出されるジン特有の苦みにより「KAGURA」独特の複雑なアロマが広がります。実際に海里村上の食事にて「KAGURA」ならではの和食とのマリアージュを楽しむことができます。


和食に合うジン

「神宿る島」をキャッチフレーズに

第1弾のボトルデザインは壱岐の蔵酒造の島生まれ島育ちのスタッフが担当し、どこまでも青い壱岐の美しい海と、約700年近く受け継がれてきた伝統と歴史を持つ壱岐の神事芸能・神楽をデザイン。


第1弾:「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」

壱岐は神社密度が日本一と言われており、島内の神社は神社庁に登録されている神社だけでも約150社。その他の神社、祠(ほこら)を含めると約1,000社にもなるそうです。そんな壱岐の神社で代々続く「壱岐神楽」は、約700年の古い伝統と歴史をもつ神事芸能。壱岐の神社に奉職する神職にしか舞う事や音楽を演奏することが許されないきわめて神聖なもので、国指定重要無形文化財にも指定されています。

「壱岐でしか造れないこのクラフトジン、そんな神楽から名前を拝借しました。ボトル中央に描いたのは男嶽神社に“導きの神”として鎮座している「猿田彦命」(サルタヒコノミコト)です。できる限り壱岐産のものを使用し「made in 壱岐」にこだわることに意味があると思っています。」と石橋さん。石橋さんの壱岐を愛する想いが詰まりに詰まったクラフトジン「KAGURA」には神宿る島の力が十分に反映されているに違いありません。

「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」は次のステップへ

“幻”のクラフトジンとして即完売した「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」きたる2023年3月に、第2弾「KAGURA」の発売が決定。

「第2弾は、生姜のスパイシーさを感じることのできるジンになっています。」「ラベルの素材にもこだわり、第1弾とはまた違う魅力のある「KAGURA」になりました。」と貴島さんと石橋さんは教えてくれました。

第1弾とはまた少し違う、「made in 壱岐」にこだわるジン造り。
新たな魅力を次回ご紹介いたします。

IKI’s GIN PROJECT.海里村上×壱岐の蔵酒造 #1【旅先案内人 vol.21】2023-07-28T13:02:36+09:00

ブランド名称変更のお知らせ

2023年2月より、ホテルブランド『okcs(オックス)』は『温故知新』に名称変更をいたしました。

また、各ホテルブランドの名称も下記の通り日本語・英語表記共に変更いたします。

新名称)

瀬戸内リトリート青凪 by 温故知新
SETOUCHI RETREAT by Onko Chishin

壱岐リトリート海里村上 by 温故知新
IKI RETREAT by Onko Chishin

箱根リトリート före by 温故知新
HAKONE RETREAT FÖRE by Onko Chishin

箱根リトリート villa 1/f by 温故知新
HAKONE RETREAT villa by Onko Chishin

五島リトリート ray by 温故知新
GOTO RETREAT by Onko Chishin

MUNI KYOTO by 温故知新
MUNI KYOTO by Onko Chishin

KEIRIN HOTEL 10 by 温故知新
KEIRIN HOTEL 10 by Onko Chishin

CUVEE J2 HOTEL OSAKA by 温故知新
CUVEE J2 HOTEL OSAKA by Onko Chishin

Beer Festa by 温故知新
Beer Festa by Onko Chishin

 

ここに記載されていないものに関しては、また追ってお知らせいたします。

ブランド名称変更のお知らせ2023-03-29T21:52:09+09:00

GOETHでMUNI KYOTOが紹介されました

GOETH「バレンタイン目前 グルメ通が唸る高級レアチョコレート3選」特集で、大人のための贅沢なタブレット「MUNI LA BOUTIQUE」として、紹介いただきました。

https://goetheweb.jp/gourmet/article/20230131-chocolat2023

GOETHでMUNI KYOTOが紹介されました2023-02-03T01:14:29+09:00

瀬戸内リトリート青凪にて、 NFTアートイベント「Meet THE 1st NFT コレクティブ」を 2月24日(金)に開催

「瀬戸内リトリート青凪」では、初めてのNFT作品“AONAGI 1st”を作成し、2023年2月24日に開催するイベント「Meet THE 1st NFT コレクティブ」にて初披露いたします。

 

イベントでは、瀬戸内リトリート青凪でも使用している砥部焼のヨシュア工房や、地元で活躍するクリエイターそれぞれの“THE 1st NFT”とともに、日本発の人気NFTアートも集結します。

デジタルとフィジカルが融合した、安藤忠雄建築と瀬戸内リトリート青凪を取り巻く自然や景色を生かした、サイトスペシフィックなイベントとなります。

本日2023年1月25日より、イベント/レセプションパーティチケットの販売、並びに当日のご宿泊予約のご案内を開始します。ご宿泊は室数限定・特別価格のため、お問い合わせフォームにてご連絡いただいた方に詳細をお伝えいたします。

 

■イベント背景

本イベントは、2022年12月より期間限定でコラボレーション展示しているtsumichara氏のアートプロジェクト“BANANA X”が好評を得ており、期間を2023年12月まで延長することとなったことから実施が決定しました。“AONAGI 1st”も、同氏プロデュースのもと制作されています。

BANANA Xは、NFTホルダーからの提案や紹介で全国に展示が広がり、各地でプロジェクトも生まれています。瀬戸内リトリート 青凪でのコラボレーションも、BANANAホルダーであるビデオクリエイターの提案がきっかけとなり、愛媛の文化発信のプロジェクトの一環として、「Meet THE 1st NFT コレクティブ」が生まれました。

■イベント主旨

<NFTアート×地域による新たな価値の創出と発信>

BANANA Xとのコラボレーションをきっかけに、NFTプロジェクトの特徴の一つであるDAO(分散型自律組織)が地元クリエイター間で自然に形成されており、瀬戸内リトリート青凪がそのハブとなることに大きな可能性を感じています。今回、まずは伝統工芸でありながら先進的な取り組みで多くのファンを持つヨシュア工房がチームに加わりました。

今後、「Meet THE 1st NFT コレクティブ」を通じて愛媛、瀬戸内が誇る伝統工芸や食文化、アーティスト、クリエイターなど、地域文化を発信していく仲間を募っていきます。ご興味のある方は下記フォームにてお問い合わせください。

お問い合わせフォーム: http://bit.ly/3WdRJIQ

<新たな旅の形の提案>

驚くほど社会が進化する今日においては、日常を飛び出した先で目の前のものに五感を研ぎ澄ませ、自由に感じ、思考する。そんな従来の旅の体験の形さえもアップデートしていけるのではないかという気がしています。今回は旅のエッセンスを、新しいコミュニケーションの可能性としてのNFTアートを通してご提供できればと考えています。

瀬戸内リトリート青凪に宿泊したことがある方もない方も、そしてなかなか旅に出ることができない方にも、旅のひと時に想いを馳せていただけるようなものをお届けするとともに、これからの「新たな旅の形」を模索するコミュニケーションが生まれる、そんな仕組みを創出する始まりとなればと思います。

■イベント概要

日時:2023年2月24日(金)13時50分受付開始
作品展示       14時~17時
レセプションパーティ 17時~18時
※チケットはそれぞれ別売りとなります。

場所:瀬戸内リトリート青凪/オンライン配信(オンライン配信は無料)

【内容】

●“THE 1st NFT”及び国内人気NFTアートの展示
●イベント限定のライブパフォーマンス
●来場者限定NFTアートのご提供
●必要に応じてウォレット作成サポート

【参加プロジェクト】

●AONAGI 1st
●BANANA X : https://banana-x.studio.site/
●Joshua Collection(ヨシュア工房)
●me pet town(archiest/hidekazu ueda)
●upcycle graphics(UPCYCLE EHIME)
●Mirror collection(mirror studio)
●KAZE Project(tsumichara)

【招待プロジェクト・アーティスト】

●遊戯苑 : https://yu-gi-yn.com/en
●GASHO2.0: https://twitter.com/GASHO_2_0
●tama5  : https://foundation.app/@tama5
●ONIKU  : https://foundation.app/@Kuitai_Oniku

【協力】

●株式会社PBADAO: https://site.pbadao.com/

■イベント・レセプションパーティチケットについて

<イベントチケット>

料金 :3,500円(応募多数の場合は先着順)

お申込:https://peatix.com/event/3478613/view

【内容】

●NFTアート作品鑑賞
●来場者限定NFTアートのご提供
●ライブパフォーマンス
●必要に応じてウォレット作成サポート
●今後のイベントへの優先ご案内

<レセプションパーティチケット>

料金 : 1,500円
(参加にはイベントチケットもご購入いただく必要がございます)
数量 : 50枚限定
お申込: https://peatix.com/event/3478613/view

【内容】

●アーティストトーク(“THE 1st NFT”誕生の裏話と今後の活動について)
●パーティ限定コンテンツ(リビールカウントダウンなど)
●ウェルカムドリンク
●ネットワーキング
■ご宿泊について

ご宿泊日 : 2023年2月24日(金)15時よりチェックイン
2023年2月25日(土)11時チェックアウト

ご予約方法: 下記フォームよりお問い合わせください。
http://bit.ly/3ZpvSAZ

【ご宿泊プラン】

●「Meet THE 1st NFT コレクティブ」参加権(NFT作品、ライブパフォーマンスの鑑賞)
●レセプションパーティ参加権
●宿泊者限定NFTアートのご提供
●宿泊者限定ナイトミュージアム(24時間鑑賞いただけます)
●必要に応じてウォレット作成サポート
●今後のイベントへの優先ご案内
●ウェルカムドリンク
●夕食膳付き

■瀬戸内リトリート青凪初のNFT作品“AONAGI 1st”概要

1. 館内のジャグジーや足音、建物を取り巻く緑豊かな自然。瀬戸内リトリート青凪の「音」と、そこに流れる「風」や、料理人の腕の動きなどを題材にした作品。非日常の空間で微かに聞こえてくる様々な気配をお楽しみください。

2. 瀬戸内リトリート 青凪のスタッフが撮り溜めた、スタッフならではの視点で切り取った写真を題材にした作品。時間によって変化する安藤忠雄建築ならではの光の具合なども見どころです。

作品の詳細はこちら:https://setouchi.by-onko-chishin.com//2023/02/20/4505/

 

瀬戸内リトリート青凪にて、 NFTアートイベント「Meet THE 1st NFT コレクティブ」を 2月24日(金)に開催2023-02-20T20:02:39+09:00